一つ
月明かり
柔らかな光が
背中にかかる
照らす道に
優しさがあれば
夜空を見上げ
無数の光が一つ一つ
儚さを写す
その光の1つに
いつかなりたい
楽園
楽園
目を閉じると
愛しい笑顔が
みえる
目を閉じた時だけ
会える
だから眠れない
眠ってしまうと
見れなくなる
意識を止めて
目を開けないように
眠らないように
記憶の中で
そこだけが
終わらない楽園
流れるままに
流れるままに
雨の中なら
誰にも分からない
流れるままに
水の中なら
誰にも分からない
頬をつたうしずくは
いつ止まるのだろう
止め方をしらない
止まらなくていい
この時が永遠に
続けばいい
私には何もないと
私自身がわかってる
溢れ出るしずくだけが
私がまだこの世に
いる証
月の調べ
常闇の中に
浮かぶ月
誰の目にも見える月
ハープのような旋律を
奏でる月の光
目を閉じて
その調べに身も心も
委ね
夜の海に漂う
海月のように
心の中も透き通ればいいのに
まだ
心の中は波打つ
いつか夜空に登るその時は
月の調べで眠りたい